罪悪感

月曜日、受診があったのでその帰りに友人のところに寄る予定もたてて行ってきました。
通院はこの夏でまる4年になりますが、私の主治医は診断名を言わない方。
で、私の様子を聞いたあと、「薬はどうしますか?」と、私がどうしたいかを聞く。
私がいまの様子を話したところで、医者として私がどういう状態にあるかとの見解は示さない。
「少しずつ眠れるようになってきたのでこの薬は2錠じゃなくてもいいです。」
「安定剤は1日2回で済んでて、まだ余りがあるので1日2回の処方でいいです。」
こんな感じで3年。通院を始めて1年くらいして診断名を聞いたら、「適応障害としています。」と言われました。
困ることもなかったし、睡眠剤と安定剤が欲しかったのでこれといった治療やらを希望していたわけではなかったんですが。
さすがに今回だいぶ調子が悪くなって仕事もできないし、休みたいし、「うつ病チェックリスト」とやらをやってみると当てはまりまくるし、
完全にウツに移行しただろうと思っていました。
自分の感情を知るようにしたり、自分がどんな風に考えてどんな風に自分を潰していくか、
けっこう分かってきたので、第一段階クリアしつつあるかなーとは思っていたんだけど、
そうはいっても気持ちが塞いでしんどいことがあるし、買い物がしんどいとか行動が億劫とか、ちょいちょい困ることあるんだけど、
あたし、いったいどういう状態なの?と思って聞いてみました。
「私うつ病ですか?いや、かといって抗うつ剤を飲みたいとかそういうわけじゃないんですけど、急に落ち込んだり泣けてきたり、朝のスタートは悪いし、買い物も困ったりお風呂がどうしても面倒なことがあるし、意欲はないし・・。うーん・・。」
「うつ病の一歩手前だと思っています。買い物とかもですね、困る状態がいつまでも続くことはないということは知っておいてください。」
うつ病、ではないのか・・。
とても複雑な気持ちでした。
うつ病ではない?
ほんとに?
でも抗うつ剤は飲む必要ないとも思うけど、うつ病じゃないの?
そもそも診断名言わないって、どうなの?
他の医者にも診てもらってみてもいいかな‥。でも余計な薬だされてもな‥。
薬については、『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』という、宮島賢也さんの著書で言われていることにとても納得しています。
抗うつ剤を飲むとその時の落ち込みといった症状は抑えられるのだけど、症状が消えることでなぜ落ち込むようなことになるのか、問題の本質が分からなくなってしまうんだそうです。
うつ病の症状は、「あなたはこういう事で苦しんでいるんだよ」という、身体の悲鳴を知ったり考え方や生き方を見つめなおすサインなんだと。
そのサインを消してしまっては、良くなる機会を逃してしまう。
私もまさに何十年もかけて歪んだ思考を持って感情に蓋をする癖をもってしまったので、しんどい時こそ「どうしたの?今しんどいんだね、○○のことに怒ってるんだね。そう思っていいんだよ」と苦しいながらにも自分に言うようにしています。
なので、抗うつ剤で症状を消す、というのは、私にとっては良くない事なんだと思っています。
では、なぜうつ病ではない「一歩手前」で複雑な気持ちになったのか・・。
「うつ病じゃないのに休んでいいのか?」
という思いからの罪悪感でした。
ただ、複雑な気持ちの正体が罪悪感なんだと気づくのが、今までにない早さでした。
会計待ちの間にわかった。
受診を終えて、友人のところに行ってこの話をしたとき、友人はあっさり「良かったじゃん」と言いました。
良かったのか‥。
罪悪感があることも話しました。
じゃあ、働けるの?働きたいの?休みたくないの?と自分で聞くと、「嫌だ。働けない。働きたくない。休みたい。」と強く思う。
医者とか、診断名とか、そういうものがないと「休んでいい」と自分で思えない。
自分を許してあげられない。
そうじゃないはず、「自分が」休みたいのかどうかなんじゃないのか?
やっぱり人に認めてもらわないと自分を許してあげられないんだなー、と、改めて思いました。
人にOK出してもらわずに自分の主観で決めると罪悪感を持ってしまう。
ま、長年それで自分を守ってきたんだから、そうそう簡単にはね、切り替えられないよね。
友人のところで話して、他に他愛もないことでとても楽しく過ごして気持ちよく帰ってきました。
それでも帰ってきて1人になったらまた不安になって「精神科 診断名 言わない」で検索しちゃったんだけど。
都合よく、「精神科では診断名を言わないことが多いです。」というサイトを読んだので、結局それでまた納得、安心できたんですが。
お風呂に入りながら、
「そうよ、誰がなんて言っても、自分が辛くて傷ついて、休みたいって思ってこうして今過ごしてるんだもん。医者の見解も診断名も関係ない。自分がどうしたいかなんだから。それを今自分で決めてやってるんだから。それでいいんだよ。」
ブツブツ言ってたら罪悪感は消えていきました。
今私は、必要な時間を過ごしている。
正しい選択ができて良かったんだ。
それに、うつ病じゃないんだから、もしこれで転職するとなったとき堂々と「体調崩したのでしばらく休養しました。精神的にも参っちゃって。」って言えるじゃん。
今の主治医は、医者として自分はどう思うかという事は言わないけど、むやみに抗うつ剤出す医者より全然マシかも。
正直、理にかなった処方だと思うしな。
休みたいから診断書書いてほしい、ってお願いしたらすぐ書いてくれたし。
まったく、罪悪感てやつは厄介なものです。
それで自分を全否定しちゃうんだから。
受診の日に友人の家に寄ってきたんですが、「明日はSちゃんが来るんだよ。しんどくなければ。無理ならいいしさ。」とのことで、急きょ2日続けて遊びに行くことになりました。
帰ってくるとそれなりに疲れるし、2日続けて大丈夫かな‥、とは思ったんですが、やっぱ友人と話すと楽しいので行きたいと思って。
朝起きたら気だるさはありましたが、「いや、行きたい!」と起きたらサクサク支度できました。
いつもごちそうになるんだから、と、お昼用にナンプラースープを作ろうと急に思い立って具材から調味料から準備を始めて、
その準備もササッとできて、
向かう車の中ではウキウキでした。
「あー、あたし今ウキウキしてるぅ~」
その日もとても楽しく過ごせました。
できたじゃん!というのも良かった。
その日久しぶりに再会したSちゃんにも自分の状況を話して、「いつでも誘ってね、お散歩でもお出かけもできるよ」と言ってくれて、嬉しかったな。
一進一退、それでも少しずつ前に進む!
パステルアートは昨日の夕暮れに描いたものです。
Posted by キャベツ at
◆2017年07月06日12:15
│とことこの学び