先日誘われて山登りしてきました。
数年前はまったく興味がなかった山登り。
マジな山登りはむりだけど、日帰りで行けるような山なら登ってみたいなと自然に思えました。
同時に、だったらあれ着てきたい、バーナー持ってって頂上でお茶飲みたいと思って、どんどん行きたくなって、
改めてお誘い頂いた時には二つ返事で「行きます!」と答えました。
当日は素晴らしいお天気で、快晴。
少し風が強いし天気予報でも「北風が強いから寒さに注意してください」って言ってたけど、
いざ登り始めたら風もほとんどなくて、素晴らしい天候に恵まれました。
登った山は守屋山。
1300m程度の山で、往復で3時間ほどで帰ってこられるという山。
頂上の景色は見渡す限りの絶景で、八ヶ岳や南アルプスが見渡せるという山。
期待膨らませて歩きました。
初心者ばかりの3人で登りましたが、初心者にはちょうどいい程度に傾斜がきつかったり緩やかになったりで、
ガイドにある時間通りに歩くことができました。
「あー、私たち人並みだ、良かったね」
登っているときの目に見える景色、キレイな紅葉、顔に当たる風、木のざわつきや落ち葉を踏む音、落ち葉や空気の匂い、暑かったり冷えて寒くなったり、休みながらお茶飲んでチョコ食べて美味しくてまた歩いて、
ずっと五感で感じるすべてが気持ち良かった。
山登りは五感すべてを使う。
体が目覚めてくる感覚が気持ち良かったです。
頂上の景色や笑顔、おにぎりやお湯を沸かして飲んだスープや甘酒やお茶が美味しかった。
足はだいぶ痛くなったけど、爽快感を存分に感じることができました。
私はACを自覚していて、それについても少しずつ克服をかねて勉強していたりするけど、
その特徴のひとつらしい、「生きている実感」がありません。
どういうことかよくわからない。
まあ、あまり考えることじゃないのかもしれないけど‥。
去年、年下の友達に「20代や30代があっという間って感じがしないんだけど、やりたいようにやってきたからかな」なんて話しをしました。
たぶんそうじゃない。
生きてる実感がなかったんじゃないかと思います。
目的も目標も、これからどうしていきたいのかもわからなかったし、それを考えると死にたくなった。
実際、だいぶ年を重ねてきたけど15歳以上年が若く見られたりするし、自分自身も現年齢の自覚がまったくない。
成人、ということもよくわからない。
漠然とそういうことは感じていたけど、生きてる実感がないってことまでは分からなかった。
嫌になったら死ねばいいと思ってたし、今も全くそう思わないということはない。
頭でばかり考えて決めて行動していると、五感はどんどん鈍くなるようです。
五感が研ぎ澄まされていると、自分の行きたい方向に自然に向かうことができるよう。
なによりも、五感で感じるものはとても気持ちいいし心を通るのです。
私は何年も五感を使っていなかったな、と思いました。
山登りで感じた五感すべてが貴重な体験でした。
五感で感じているときは生きている実感がわかる。分かりやすい。
こうやって生きていることってこういうことだという体験をふやしていけばいいのかな。
行って良かった、誘われたこと、これも私の引き寄せのひとつだと思えました。